Le Cognac d'André L.68/72
シングルカスク & シングルエステート仕込み、複数ヴィンテージをブレンドしたフィン・ボワ産コニャック。
度数 54.3 % でも抜群の飲みやすさを誇る、複雑かつ個性的な一本。
メーカー製造終了品です。お早めに。
基本情報
項目 内容
原産地区(Cru) フィン・ボワ
熟成年数 1968〜1972 年蒸留原酒ブレンド(平均 50 年超)
カスク数 1 樽(シングルカスク)
瓶詰日 2022 年 9 月 7 日
総本数 738 本
アルコール度数 54.3 % vol.
容量 500 ml
ブドウ品種 ユニ・ブラン
ロット L.68/72
アロマ・プロファイル
フレーバー 強度*(10 段階)
柑橘系 6
花の香り 5
スパイス 9
フルーツ 7
ウッディ 7
ストラクチャー(口当たり)
要素 評点*
アタック 8
複雑さ 8
甘み 4
余韻 9
THE STORY
この特別なコニャック L68/72 は、6 代目のワイン生産者兼蒸留家であるアンドレ・ポルシェによって造られました。
アンドレの末娘であるガエルが、フィン・ボワ地区アスニエール=ラ=ジローにあるこの特別なコニャックを私たちに選ばせてくれました。
ジャンは、アンゴレーム近郊のリセ・アグリコル・ドゥ・ロワゼルリーでブドウ栽培と醸造学を学んでいた学生時代にガエルと出会いました。卒業後、二人は数年間連絡が途絶えましたが、シャラントで共通の友人のおかげで再会を果たしました。
ガエルと兄のヤン(ともに 7 代目のヴィニュロン)は数年前に 40 ヘクタールのブドウ畑を引き継ぎました。ガエルは現在、生まれ故郷のフィン・ボワと、子どもたちの父親で才能ある醸造家がいるボルドーを行き来する生活を送っています。
ポルシェ家は、情熱と同じくらいの慎み深さでブドウを栽培しています。「幸せに生きるには身を隠せ」という格言は、まさに彼らのためにある言葉でしょう。アンドレは寡黙で控えめな人物で、自分を「長いワイン生産者の鎖の一つの輪」にすぎないと考えています。ブルターニュ出身で今ではシャラントに根を下ろしたミレイユとアンドレは、ワイン危機を乗り越えながら家族のブドウ園を発展させてきました。1975 年当時 10 ヘクタールだった畑は、子どもたちに引き継がれるころには約 40 ヘクタールにまで拡大しています。
どんな理由があっても、この家族は 1680 年以来同じ畑を耕し続けてきました。壊滅的だったフィロキセラ禍の時代でさえ生産が途絶えることはありませんでした。アンドレは数百年にわたる家族の伝統を守り抜き、次世代へと受け渡してきたのです。
ポルシェ家はワイン造りの深い知識と、蒸留に関する本物の技術を有しています。
1974 年までは、蒸留所では 10 ヘクトリットルの薪・石炭燃焼式スチルを使用していました。その後、燃料はガスに切り替えられ、現在は 25 ヘクトリットルの蒸留器を 2 基追加し、家族の生産量すべてを自家蒸留しています。
このロット 68/72 は、アンドレがブドウ畑で歩み始めた最初の年月を物語るものです。高いアルコール度数でも完璧に飲みやすいという、コニャック界では珍しい個性に私たちはたちまち魅了されました。
ポルシェ家のコニャックには、まさにシグネチャーとも言うべき風味があります。ガエルは「これこそ家の匂い」と語り、この美しいオー・ド・ヴィーの香りが、彼女がどこにいても必ずこの場所へ連れ戻してくれるといいます。
複数ヴィンテージのブレンドは 1980 年代初頭に組み上げられ、その後今日に至るまで一切手を加えられていません。
ロット 68/72 のこの樽からは 738 本を瓶詰めし、2022 年 9 月 7 日にエステートでガラス瓶に封じました。
¥49,800