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2025/07/06 13:33

Pasquetのコニャックの製造方法を、JEAN-LUC PASQUETのWEBページから翻訳してご紹介します。


ドメーヌ・パスケの「造り」— ブドウ栽培から熟成まで

JLP コニャックは、有機栽培で育まれたブドウと伝統的な手仕事を掛け合わせ、テロワールを余すことなく映し出すスピリッツです。私たちの“造り”は、畑での一粒から樽での一滴まで、情熱と精密さで貫かれています。


▼ ブドウ栽培(Viticulture)

  • テロワールへの執念
    「最高の畑」ではなく「自分たちの畑の最高」を引き出すことが使命。

  • オーガニックへの転換
    1995 年から完全有機。間作のソラマメや穀類、牛糞コンポスト、植物ティーなど“地元由来”の資材で土壌を育む。

  • 自然と共生する防除
    海洋性気候ゆえのカビ病と草生管理が最大のチャレンジ。健全な微生物相を維持し、ブドウ本来の免疫力を引き出す。


▼ 醸造(Winemaking)

  • 適熟での収穫
    9〜10 月、糖度と酸のバランスが整った時点で早朝に機械収穫し、鮮度を保持。

  • シャラント式醸造
    SO₂ 無添加のため、酸がワインを守る鍵。アルコール度 11%以下・高酸度を狙い、香り豊かな原酒を得る。

  • ピエ・ド・キューヴによる自生酵母発酵
    収穫前に手摘みしたブドウでスターターを仕込み、各品種ごとに個性を保ったまま発酵を開始。


▼ 蒸留(Distillation)

  • 歴史と革新の融合
    1970 年から使われた 500 L 木炭焚き銅製ポットスチルを経て、1989 年に 2000 L ガス焚きスチルを導入。現在はコンピューター制御で安定品質を保ちつつ、要所は手作業で微調整。

  • 二段蒸留の妙
    ワイン → ブリュイ → ボンヌ・ショーフ。ヘッド・ハート・テールを厳密にカットし、約 71 %vol の心液を採取。

  • 終わりなき探求
    一冬ごとに実験と学びを重ね、テロワールの“本質”を映し出すキュヴェを追求。


▼ 熟成(Maturation)

  • 最低 4 年から
    蒸留直後 71 %vol の原酒をオーク樽へ。自社最若のコニャックでも 4 年以上熟成させるのがこだわり。

  • 樽とトーストの巧みな使い分け
    リムーザン粗粒—バニラ、トロンセ微粒—ココナッツやコーヒーなど、目的に合わせ複数の樽メーカーを併用。トーストは Medium/Long が基本。

  • 湿度と減圧加水の精密管理
    乾いた庫と湿った庫を使い分け、徐々に滴下で加水し 40 %前後へ。“静かな変化”を人の感覚で見守る。


※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は適量を心がけましょう。


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